学生時代に初めて訪れたイギリスで、すごいなぁと感心したのが、
美術館や博物館が無料なこと。
貧乏旅行をしていた私にとって、とてもありがたかったっ(笑)
だから、気に入った作品1つを見るために何度も足を運ぶことも、
併設されたカフェのスコーンがすごく美味しかったから、
何度も買いに行くことも惜しげなくできたものでした。
妹島和世・西沢立衛作品としても有名になった
金沢21世紀美術館には、
交流ゾーン(無料ゾーン)というのがあって、ぐるっと中を見学したり、
ミュージアムショップに立ち寄ったり、カフェを利用するのは自由にできます。
そしてそこは午前9時から午後10時まで入場が可能!
「何にもしない」を十分満喫できる素敵な場所です。
朝食を食べて出かける支度ができたら、美術館に向かいます。
この美術館は円形をしていて、
ガラス張りの回廊をぐるりと歩くことができるので、
そこで璃久を好きなように歩かせてあげるのが、なかなか楽しい。
途中、様々な種類のいすが並んでいるところで、
「お椅子、トン」と言いながら、あれこれ座り比べ。
コンクリートの打ちっぱなしは裸足が気持ちいいらしく、
靴をポンと脱いで、パタパタと歩いていました。
雨の心配も、強い風や日差しの心配もないので、
安心して空間を楽しめるので、何度も訪れました。
全国からたくさんの人たちが訪れるこの美術館を、
お散歩がてら遊びに来れるなんて、何よりの贅沢です。
日本の美術館って、箱はさておき、
中身の展示が重要っていう印象があるけれど、
美術館そのものの空間を感じるっていうのが、
何よりアートな体験なんじゃないかな。