やちむんとは沖縄の言葉で焼き物のこと。
やちむんって、いわゆる民芸の流れをくんでるところがあるので、
民芸にあまり食指の動かない私は、
読谷村にある『やちむんの里』に足を運ぶつもりはありませんでした。
でも、たまたまガイドブックに載っていたここの作品には
何だか興味が湧いて、急遽、予定を変更して足を運んでみました。
行った工房は『陶器工房 壱』さん。
京都出身の作家 壱岐幸二さんの作品は、
よくあるやちんむんとはちょっと違う作風で、
シンプルな、あっさりした作品がとても素敵でした。
とてもきさくな方で、いろいろとお話をさせていただきました。
そのお話で私がこちらの作品だけは気になった理由がよく分かりました。
こちらでは大柄の染付をあしらった大皿を2枚、
そばちょことしても向付けとしても使えそうな器を2つ頂きました。
沖縄の焼き物って、生地が厚いのが多いと思うのだけど、
これは薄手で、生地が白くなるように加工しているので、
染付の藍とのコントラストが素敵でした。
野菜のたっぷり入ったカレーやパスタなんかを盛って
夏バテを吹き飛ばしたくなる雰囲気かな。
帰宅後、こんな風に使ってみました。
こちらの工房から見える景色は最高でした!
次に向かったのは、壱岐さんの師匠 大嶺實清さんのギャラリー。
こちらは[ 『やちむんの里』の中にあります。
初めて訪れた『やちむんの里』。
立派な登り窯に驚きました。
奥の方まで入っていて、
目印の青いシーサーのところから緑のトンネルをくぐると、
大嶺さんのギャラリーがあります。
やちむんと聞いてイメージする焼き物とは一味違う作品が並んでいました。
目に飛び込んでくるのはまぶしいコバルトブルーの作品。
白地の作品が多いのもいいなぁ。
お茶を出して頂き、テラス席でクールダウン。
テラスの向こうは鬱蒼と生い茂る緑。
こういうのが私のイメージする沖縄だなぁ。
お店の方ともお話が弾み、少しの時間ではありましたが、
楽しいひとときを過ごさせていただきました。
やちむんにもいろいろあるのね、と再認識。
今回は師匠と弟子つながりっていうのもありましたが、
いい出会いというか、とてもいい時間を過ごさせて頂いて、
来てみてよかったなぁ。