1ヶ月に1度の「不識庵」のお教室。
去年の春から通い始めて1年が経ちました。
食材もとりあえず一巡。
また「たけのこ」や「うど」の時期になりました。
今回の献立は
・桜飯と若竹汁
・蕗信太巻き
・ほうれん草と椎茸おひたし
・たけのこ南蛮炒め
・とくさうど
・たけのこの酢味噌和え
桜飯は黒米を混ぜて炊いたご飯に桜の塩漬けを刻んで散らしていただくもの。
黒米の濃い赤と、桜のピンクで見た目はとても春らしく、
ちょっと塩気のある味は、どんどんお箸が進んでしまいます。
蕗の信太巻きは下茹でした蕗と蕗と同じくらいの太さに切った人参を
湯通しした油揚げで巻いて、濃い目の御出汁で煮含めたもの。
細めの蕗を5本と、その軸になるように中心に人参を配し、
開いた油揚げでくるくるっと巻いて、戻したかんぴょうで結わいて留めてあげます。
これ、早速次の日の夕食に作ってみましたが、蕗嫌いの夫も美味しいといって
気に入ってくれました。
ちょっと甘めに煮含めてあげることで、彼の苦手な蕗の苦さが多少和らぐようです。
私はこの苦さが好きなんだけどなぁ。
とくさうどは大さじ1の酢、大さじ1のみりん、塩を煮立てて、
それを千切りにしたうどにさっとかけ、そのまましばらく浸して味を染ませた後、
青海苔をまぶしていただくもの。
青海苔の香りがとてもよく、うどの歯ごたえ、酢の酸っぱさで、
さっぱりいただける一品。
簡単だけど、これでうどのバリエーションが増えました。
若竹汁や南蛮炒めは去年のおさらいになりました。
使ったたけのこのひめかわの部分を千切りにして、
白味噌の酢味噌で和えた一品も、あっさりいただけて美味しかったです。
なるほどぉ。
「こうやって一品一品増やしていくのかぁ」を学びました。
木々に囲まれた先生のお宅では、裏山でたけのこが採れたり、
「ちょっと待っててね」と木の芽を摘んでこられたり、何ともうらやましい環境です。
「ホーホケキョ」なんていう鳴き声を聞きながら台所に立ってココロも研ぎ澄まされる瞬間。
都会に住んでいてもこの感覚を思い出しながら、季節のお料理を楽しみたいものです。