中村勘三郎が主役を務める3つの演目を見に、
新橋演舞場に行ってきました。
演目は
1.近松門左衛門作 平家女護島 俊寛
2. 河竹黙阿弥作 連獅子
3. 人情噺文七元結
一番見たい思っていたのは、2つ目の連獅子。
とにかく舞が素晴らしく、目を見張るものがありました。
飛び跳ねた後、膝で着地をする場面が何度かあるのですが、
以前見たドキュメンタリーで、長男の中村勘太郎が
膝の靭帯と半月板を痛めたシーンを見たので、
舞台の床が「バンッ!バンッ!」と鳴る度に、
これじゃあ膝も痛めるなぁと、でも躊躇なく力強く舞うのを見て、
プロ根性を感じました。
普通2人でする連獅子の舞を3人で舞うのは、本当に壮観。
親子3人で同じ演目をこんな風に踊るっていうことは、
師匠であり親である勘三郎にとっては、何より誇らしいことなんだろうな。
なんて、ちょっと感慨深くもなりました。
3つ目の「人情噺文七元結」は、とにかく笑いが絶えない、面白い演目でした。
歌舞伎が娯楽であることを再認識させてくれ、
薀蓄も難しい知識も要らなく楽しめたのがよかったかな。
また観に来たいと思わせてくれる、見ごたえ十分の十月歌舞伎でした。