ずっと昔に家族で京都を訪れた時、
タクシーの運転手さんに教えていただいたのが、「
丸太町十二段家」。
丸太町通という、広い通りに面してあるのに、間口がとても小さくて、
お店の中も蔵というか、古い民家のような佇まいで、
その何とも言えない雰囲気が忘れられなかったお店です。
運転手さんにそこで下ろしてもらい、食事もして帰ったのですが、
次の日に来たら、そんなお店、跡形もなくなくなってしまっていて、
「狐につままれたんだねぇ。」なんて、言ってしまいそうな、そんな雰囲気(笑)
しゃぶしゃぶやステーキなどもメニューにはありますが、
やはりここでは元祖お茶漬けの「すずしろ」を頂きたくて。
何種類もあるお漬物とごはん、熱々の出し巻き卵と赤だし、という献立です。
出し巻き卵の味は、ずっと忘れられないでいたので、ぜひもう一度、と。
お櫃によそってもらったごはんを、お漬物と出し巻き卵で1,2膳頂いて、
最後に出していただいたほうじ茶をかけて、お茶漬けとしていただきました。
美味しかったぁ。卵もお漬物も。
狐につままれたのではなく、ちゃんと何年経ってもここにお店があって、良かったぁ(笑)
しば漬けやぬか漬けなど、どれも美味しいお漬物です。