今日は、いつも通っている児童館で行われた、子育てセミナーに出席してきました。
テーマは『子育てはツートップで楽しもう』。
講師はメディアにもよく登場される「
ファザーリングジャパン」の安藤哲也さんでした。
父親の育児参加については、国を挙げていろいろと方策がとられているようです。
この日も1年の育児休暇をとっているというパパが参加していらしたのですが、
まだまだ少数派のこういうパパ達も、これからは増えてくるのかな?
パパは仕事の忙しさから、なかなか育児に参加できない、という現実を抱えているようで。
我が家もご多分に漏れず、璃久が生まれて間もない頃から、長期の海外出張が多く、
1ヶ月に1週間ほどしか家にいないという生活を送っていました。
会うたびに、劇的に成長する璃久に驚く日々。
そもそも仕事より子供が大好きな夫には、とても寂しい日々だったようです。
それでも家にいるときは、とても積極的に育児にも家事にも協力してくれて、
最初の頃、かえって私はそれが何だか馴染めずにいたくらいでした。
それは私の親世代の影響でしょうね。
男性は仕事、女性が家庭、が当たり前の家庭で育って、
女性が銃後を守るからこそ、男性は思い切り仕事ができるものだ!という
そういう考えが私の中に根強くいるんですね。
だから夫のやってくれることに、妙に遠慮して、「いい、いい、私がやるから」みたいに
言ってしまうこともあるのですが、そんな風に頑なに、
家事という領域の『門番』にならなくてもいいんだという、安藤氏のお話に納得。
たとえ完璧じゃなくても、『上司』のように口うるさいことを言わず、
夫の参加を歓迎し、感謝をすればいいのだと。
確かにそうだなぁ、って反省させられるポイントでした。
うーん、耳が痛いぃ…
よく、欧米に比べて日本における父親の育児参加は遅れている、と言うけれど、
全てを欧米のようなやりかたにすり替えていくのではなくて、
昔からの日本の伝統的な観念も根っこに残して、、
いろんな世代の人が馴染む方法でやっていくのもいいんじゃないかな。
そんなことが頭の片隅をよぎったりも。
今は育児に参加するパパを「イクメン」といって、厚生労働大臣までもが
その言葉を引き合いに出しているけれど、そういう流行みたいな表面的なものじゃなくて、
やっぱり子供を愛する思いとか、家庭が生活の基盤なんだと思うような、
人間のココロを育てることが大切なのではないかと思います。
そうすれば、おのずと、ライフスタイルはついてくるものなんじゃないかな。
とは言いつつ、ある程度の力でてこ入れしなければならない現実も。
育児参加が原因での離婚もとても多いのに驚かされました。
夫は璃久の病気以降、仕事は取り返しがつくし、代わってくれる人がいるけれど、
璃久のことは今しかないし、誰かに変わってもらうわけにはいかない、と、
定時で仕事を切り上げて帰宅する生活を続けています。
私は周りの空気が気になって、さっさと仕事を切り上げられない性格だったので、
それができてしまうことに、心配もあったりするのですが、
子供の成長が止められないのも、今しかないのも事実。
うちは病気のことで、その現実を痛感したっていうのが大きなきっかけでしたが、
どの子供にもこれは共通すること。
この現実を世のパパがもっと気付いてくれたら、もっと子供と居たいという気持ちから、
自然といい流れがでできるのにな、なんて。
ツートップは攻めのポジショニングなんだそうで。
それぞれの家庭の状況に合った、最適な方法で、
積極的に子育てを楽しんでいったらいいんだ!って
晴れ晴れとした前向きな心持ちになれた、楽しい講演会でした。